こんにちは、「とが」です。
今回は運営寄りのお話です。

私自身は小平道場の代表として運営しつつ、他のDojoのお手伝いをしたりしています。
それで、過去に八王子のDojoの立ち上げの手伝いをした際に作成した資料が存外好評でKataJapanにも掲載して頂いているのですが、小平道場内で全てを公開していなかったので今更ながら紹介いたします。
(ちなみに、資料は細かい文言などを時々修正の上でアップデートしているので常に一定の状態ではないことを、予め御了承下さい。)

資料作成の背景

八王子のDojoの手伝いの際、運営責任者との間でCoderDojoそのものに対する認識の齟齬があることに気が付いて、軌道修正と意識統一を図るために必要になって作成しました。
個々に説明を行うためではなくて大勢の人にまとめて説明するためでもあります。私は喋ることが非常に不得手で、聞き手との認識の齟齬を極力減らすためでもありました。
このような個人的な事情で作成したものなので、私個人のアカウントで公開しています。

CoderDojo 運営・企画資料

作成の背景詳説

八王子のDojoを2回開催した後、参加者の保護者から回収したアンケートの中にプログラミング教室としての観点のコメントがあったり、小学校高学年の参加者の一人が「接した感じでは、多少大人しいものの会話に不自由する様子もなく一人で課題に取り組めるのに、どうして保護者が隣に付きっきりで離れない上に子供に対してたくさん口出ししているのだろう…」と気になることがありました。不思議に思い募集要項を見直したところ、参加の条件が「保護者と小学2年生から」になっていて(注:現在は文言が修正されています)「なるほど、それで親が付きっきりになっていたのか…」と納得しました。
同じ頃、昨年度末にFacebookのCoderDojo Japanの公開グループにて会場費の徴収について議論がありました(参考:123)。これらを踏まえ、「一度、責任者にCoderDojoについて説明し直す必要がある」と感じて、資料を作成することになりました。
(念のために補足しておくと、Dojo立ち上げ前にFacebookグループで公開されている情報(このあたり)の存在は知らせていた、つもりです。「つもり」止まりでした…・汗)

CoderDojoガイダンス

作成の背景詳説

先の運営・企画資料を踏まえて八王子の責任者(コワーキングスペースの運営者)の方とお話ししたところ、「(当時八王子の責任者が運営の参考にしていた)他のDojoも会場費を徴収しているし、コワーキングスペースに利用者からの利用料が入らないのは、営業上困る」といった意見が出ました。
もちろん「それは寄付金を集めてその中から支払えば良い」という話もしたのですが、「寄付金による運営はキリスト教的発想で日本的ではない。その考え方では日本でDojoを運営することなど不可能だ」といった意見が強く、取り付く島もありませんでした。
一旦は「どうしても会場費を徴収する、親子教室としてやっていきたいのであれば、『CoderDojo』という名称を使用せず、他の名称に変更すべき」という話と、「年度末までは現行通り運営する」ということで議論は収束しました。その時に「もし、それでもCoderDojoを名乗るのであれば、CoderDojoがどういう精神で始まったものでどういうところを配慮して継続していくかを丁寧に説明した方が良い」と感じました。
八王子のDojoは既に2回開催していて参加者も少しずつ定着し始めていたこともあり、参加者にも「実は、親子のプログラミング教室ではなかったのです…」という説明の必要性があったので、「ガイダンス」を作成し全体説明を行うことにしました。
(後日、説明を行ったからかどうかは定かではありませんが、特に話し合いをすることもなく寄付金を募りながら継続する流れになっていきました)

はじめてのプログラミング

作成の背景詳説

ガイダンスを行うのに伴い、そもそも「プログラミングとはなんぞや」というところをよく分からないまま参加している子供達もいたので、そのあたりも丁寧に説明しようと「はじめてのプログラミング」を作成しました。





このようにして作成した資料ですが、実際の所は「ガイダンス」の資料だけが時々使われている状況です。
運営資料については自主勉強会の際にごく希に公開するのみで殆ど使うことがなく、「CoderDojoをやろうと思っているんだけど…」というお話しを受けた際に資料を見せようとしたら「そんなんじゃなくて、1、2枚程度にまとめた企画資料を見せてよ」と言われる始末でした(^^;
誰にも読まれない資料は存在しないに等しいので、もう少し読ませる工夫をしないといけないなあと反省しつつ、日々改良を加えながら公開している次第です。