7月に実施した小平道場内の年次アンケートの結果です。
設問や個別の回答については、本記事の最後の「参考資料」にまとめました。

アンケート概要

  • 実施の目的: 運営の改善、特に参加者と運営側との間の「認識のズレ」を少しでも減らすために行う
  • 回収期間: 2021年7月14日〜7月31日
  • 告知方法: メール(Zoomの招待状、開催案内、ニュースレター(Googleグループ))、Twitter、Facebookページ、Discord、LINEオープンチャット
  • 収集方法: Google フォーム
  • 補足: Googleから寄贈された書籍・冊子+αのプレゼント企画を同時開催
  • 回答: 7件
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(写真: プレゼント企画の書籍・冊子+α。応募者が少なかったため応募者全員にあれやこれや発送)

アンケートの目的

「運営の改善、特に参加者と運営側との間の『認識のズレ』を少しでも減らすために行う」と述べた。
運営の改善は主に次の点。
  • これから新たに参加を希望する人たちに、CoderDojo の性質や特徴を理解してもらうためにできることは何か
  • 常連参加者がCoderDojo の性質や特徴を理解を高めるには
  • 常連参加者がDojo中にしている「目に見えない(他人が認知しづらい)活動」は何か
特に参加者と運営側との間の「認識のズレ」で強く感じるのは次の点。
  • CoderDojoがどんな特徴・性質を持った活動であるかということ
  • 学習者、保護者、ボランティア、運営者のそれぞれの役割について
  • 過去に何度も「教材を提供してほしい」「情報を発信してほしい」という意見が出ていたが、発信している情報や情報源の存在をどの程度認識しているのか

雑感

回答全般について

新たな発見・今後も参考にしていきたいこと

  • 各種資料の存在を知ってもらう・目を通してもらう機会になった
  • テストのような設問にも回答してくれる→不定期にテストやクイズを出すのはアリかも
  • 一度も参加していない・しばらく参加してない人も回答に参加する意味のあるアンケートの実施
  • プレゼント贈呈イベントを同時開催すると答えてもらいやすい!?

改善が必要な点

  • とにかく回答者が少ない(回答者を容易に特定できるレベル…)
  • 運営(道場主)と参加者との関係性の希薄さ(回答者が設問の解釈に迷い回答に困った場合に、自由記入欄や何かしらの手段で何も意見してもらえないこと、アンケート開始前・最中に人的チェック機構が働かないのは深刻)
  • 回答を運営改善につなげることの難しさ→どこまでが意味のある回答か?(回答者が少ない・回答者にとって意図の伝わりにくい難解な設問)
  • どの媒体でどのようにどんな情報をどの程度発信すると参加者のニーズとマッチするのかが見いだせなかった(同上)

道場主の個人的感想はたくさんあるのだが、それはまた別の機会に。

設問の補足資料(動画)

本記事の最後に資料を載せたが、今回の設問と選択肢は非常に多い。
生真面目に回答すると30分以上かかる。
文章だけでは想像しづらい、解釈の難しい設問や説明文が多いと感じたので、回答のための解説動画を作成した。

回答結果

回答者について・年齢/年代・性別

グラフ化する意味があるのかを検討を重ねた結果、そのまま表で出すことにした。
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はじめに、「誰が、どの立場で」回答するのかをはっきりさせてから次の設問以降を回答して欲しくて一番はじめに「回答者について(フォームを入力しているのは誰か)」の設問を作ったのだが、設計が甘かったために「代理入力の場合は被代理人の、そうでない場合は本人の情報を入力」という意図が伝わらず、一部不明瞭な回答を得ることになってしまった。
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お住まい

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参加回数

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Dojoで取り組んだことのあること

この設問以降、「保護者は答えにくいのでは?」という意見も多々あるだろうが、基本的に「保護者の積極的な協力も大いに歓迎」を前提に運営しているので、保護者として回答している方はあくまで保護者としての声を聞きたかったのだが、実際どこまでがどうだったのだろう。
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Dojo以外でのコンピュータ端末の利用について

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「そのほか」は「Switch」が1件

あなたにとってコンピュータ・プログラミングとは…

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自宅の主なインターネット環境について

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ビデオチャット(Web会議ソフト等)の使用経験について

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緊急事態宣言以降の参加状況について

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現在のDojoの開催頻度(月2回)について

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現在のDojoの1回あたりの開催時間(約2時間) について

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現在のDojoの開始時間(18:30〜)について

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現在のDojoの終了時間(原則20:30まで)について

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会場/リモートの参加しやすさについて

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ハイブリッド開催(会場・リモートの同時開催)のニーズをお聞かせ下さい

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開催日・開催時間・開催頻度に関して要望や感想などございましたら、こちらにお書き下さい。

  • 習い事があって日程が被るので、もっとたくさん開催日があれば他の日程にも参加したい
  • いつも21時近くまで参加したいようで、できましたら金曜日とかに開催いただけると次の日学校がないので助かります。

会場またはリモートあるいはその両方に参加しなかった理由を教えて下さい

  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染予防のために参加しないよう言われた(1件)
  • (仕事や体調の都合などにより)保護者の同伴が難しい(1件)
  • 夜遅いから(1件)
  • 部活や習い事「以外」の活動で忙しい(1件)
  • その他(2件)

「その他」を選んだ場合や、上記の選択項目では言い表せ切れなかったことがありましたら、差し支えのない範囲で教えてください。

  • 回答なし(2件)

CoderDojo および 小平道場のリソース類について

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CoderDojo および 小平道場のリソース類について、ご意見・ご感想があれば教えて下さい。

  • いろいろとリソースがあることをこのアンケートで知りました。本人と確認したいと思います。ありがとうございます!

小平道場の情報媒体について

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基本的に「ニュースレター(Googleグループ)」は電子メールで配信しているのだが、設問でアーカイブのリンクを貼ったためか、回答者全体的に「そのアーカイブページを見たことがない」のか「メールを受け取っていない」のか判断に窮する結果となった。

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小平道場の情報媒体についてご意見などがありましたら、こちらにお願いします。

回答なし

普段、プログラミング学習や作品制作に関する情報収集にはどのような媒体を利用していますか

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ここからは「『CoderDojo 憲章』と『CoderDojo ガイダンス』について」の設問。
アンケートを通じてこれらの資料を認知してもらうこと、今後新しい参加者にこの資料をどのように目を通してもらうかを検討することが狙い。

以下の文章は「CoderDojo 憲章」からの抜粋です

01-04_q

①に当てはまる言葉を書いて下さい

01_ans

②に当てはまる言葉を書いて下さい

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④に当てはまる言葉を書いて下さい

04_ans

⑤〜⑦に当てはまる言葉(3つのキーワードすべて)を書いて下さい

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(左3つは、文字の区切りが異なるだけで内容は同じ)

 

③については解説を交える。

[設問] ③について、次の文章で「そのようにしても問題はない」と思ったものを「すべて」選んで下さい。

  1. 小学生ニンジャのタカシ君は、SNSの自分のアカウントのプロフィール画像に CoderDojo のロゴを使った。
  2. プログラマーで2児の父のハヤオさんが zen.coderdojo.com/find で住んでいる場所の地名を検索したら1件もヒットしなかったので、その名前の CoderDojo のSNSアカウントをすぐに作って、イベント開催の予告をした。
  3. プログラミング未経験の大学生シロトさんが zen.coderdojo.com/find で住んでいる場所の地名を検索したところ、1件もヒットしなかったので、早速その地名の CoderDojo を登録した。
  4. 一軒家で暮らしているイエイリさんは、12畳ほどの広さのある自宅のリビングで CoderDojo を開催することにした。
  5. 財団承認済の CoderDojo のチャンピオンのタクミさんが、登録した Dojo の名前で運営資金を集めるためのバザーを開いた。

この設問の狙いは正解してもらうことではなく、何かしらの違和感を感じてもらうこと。
なので、ちょっと調べただけでは答えにくい内容にした。
一応、事前に CoderDojo Japan に相談の上で調整している。
また、このアンケートの機会に「誰でも Dojo を立ち上げることができる」ということを一層周知したいという思いもあった。

正解は3、5。

 以下、2021年8月現在の情報で解説する。
3は、書いてある字句通りの作業しかしていないので、可。
5は、「CoderDojo 憲章」の「資金集めを行う場合は、自分たちの道場(中略)のために行うことを明確にする必要があります。」に該当するので可。
1は、CoderDojo の名称およびロゴの使用は「CoderDojo Foundation との合意が成立し、CoderDojo の理念に従うことに同意した」運営者(Dojoを登録した人)のみであること(「CoderDojo 憲章」を参照)、立ち上げ可能な年齢は19歳以上で14歳以上18歳以下の場合は共同運営者がいる場合のみ可能(CoderDojo Kataの「Q. CoderDojo は学生でも立ち上げることができますか?」を参照)なので、小学生のタカシ君は明らかに使うことができない。
2は、次の3のように「登録だけ」ならまだしも、承認されていない(「CoderDojo 憲章」を参照、CoderDojo Foundation との合意が成立していない)のに、その名前の CoderDojo のSNSアカウントを「すぐに作って」、「イベント開催の予告をした」点がNG。なお、Foundationの承認をうけた後に「Dojo開設準備中」といった情報を発信をすることは問題ない。
4は、実際に登録手続きを行って承認された人ではない限りはほとんど認知されていない話だが、「What is a suitable venue for a Dojo?」の記事にあるように「 Firstly, all Dojos must be hosted in public venues and not in private residences.( 第一に、すべての道場は公共の場で開催されなければならず、個人の家では開催されません。)」なので、不可。「自宅のリビングで CoderDojo を開催する」の解釈として、「リモート開催なら問題ないのでは?」という意見もあるだろうが、設問中に「リモート開催の配信場所として使うことにした」などといった言及はないし、「2021年春夏の社会情勢を鑑みて外出を控える前提で回答せよ」などとも書いていない。

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⑧〜⑫は「CoderDojo ガイダンス」からの出題です

⑧に当てはまる言葉を書いて下さい

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⑨に当てはまる言葉を書いて下さい

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09_ans

⑩に当てはまる言葉を書いて下さい

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⑪に当てはまる言葉を書いて下さい

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⑫に当てはまる言葉を書いて下さい

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Dojo の他の参加者について、どの程度ご存じですか

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学校生活や課外活動などでの小グループの活動の中で「仲間の性格や特徴を意識する必要を感じた体験」があれば教えてください

  • zoomの機能のホワイトボードを使って絵しりとりをした(1件)
  • マイクラを年上の人と一緒にプレイしたこと(1件)
  • 体験したことがありません。(1件)
  • コメントなし(1件)
  • 無回答(3件)

他の人との交流の中で、自分自身の性格や癖について気づいたこと、新しくできるようになったこと(成長を感じたこと)などがあれば、教えてください。

  • マイクラのマルチプレイで、友達と協力したり、仲良くできるようになった。(1件)
  • 今はありません・ない(2件)
  • オンライン開催(遠隔)にも意欲的に参加できるようになったこと(1件)
  • 自分自身のことを話すのは苦手なのですが、好きなこと(マイクラのこと)は話ができるみたいです。ただ他の方の話をさえぎってしまうことがあるので、もし支障があったら教えていただきたいです。(1件)
  • コメントなし(1件)
  • 無回答(1件)

参考資料