去る5月2日と8日、参加対象を限定した、クローズドな特別企画を実施しました。
開催はクローズドでしたが、報告はオープンに行います。

開催のまとめ

今回、両日とも実験的に「申し込みフォームなし(告知と同時にURLを案内)」で募集しました。

教育版マインクラフトの日

  • 日時:5月2日(月) 18:30~20:30(21時まで延長)
  • 使用ツール:Minecraft: Education Edition(以下、教育版)、Zoom
  • 参加者:ニンジャ 4名(男:3、女:1)、ボランティア2名
小4*2名、中1*2名、でした。
元ニンジャのボランティア1名と道場主が見守り…と言いつつ一緒に混ざって遊びました。
何をするのかは特に決めていませんでしたが「初心者の人も慣れている人も一緒にマルチプレイを楽しもう!」ということで、ランダム生成されたワールド内をみんなで探索することにしました。
近くにあった洞窟付きの村をキャンプ地にしてサバイバル生活を楽しむ展開かな…と思ったら、一人で黙々と何かを作っていたニンジャが全員を一カ所に強制集合させてイベントが勃発し、混沌と化しました😂





Java版マインクラフトの日

  • 日時:5月8日(日) 18:30~20:30(21時まで延長)
  • 使用ツール:Minecraft Java Edition(以下、Java版)、Zoom
  • 参加者:ニンジャ 5名(男:5、女:0)、ボランティア1名
小3〜中1までの男子5名でした。
鯖主のニンジャが様々なレベルのクエストを用意していて、それをクリアするとお金がもらえるという内容で、各自が自由進度で皆比較的ストイックに粛々と取り組んでいました。
夜に敵モブに囲まれると全力の逃走祭りが始まって賑やかでした。
道場主は度々貧血を起こしつつ緩やかに探索しまして、途中、クエストへの消極性ぶりに強制介入が起きたり、とある参加者に声をかけられたので振り返ったらクリーパーを置いて逃げられ爆死したりがありました(以後、リスポーンするたびに一々死にかけました😂)。
後半、参加者の一人からのリクエストで「逃走中」が行われ「あ、いつものやつ…」という気持ちになりました。





やってみて思ったこと

  • 「楽しかった」「またやりたい!」との声☺️
  • このようなテーマを絞った会は集団遊びを促進できてアリだなぁ😃
  • 時々ユルくこういう会を開催すると、みんなの親睦を深められる…かな?🤔
  • 集団遊びのときはクリエイティブモードは好きじゃないんだね…(シングルプレイで十分?)
  • なんやかんや「ここ数ヶ月以内に参加してる人」しか来なかったなぁ…🤔
  • 運営側は子供のリーダシップを養う場を上手く整える必要がある💪
  • 子供たちにお任せといえど、一部の子供の自己中心的な行動が強くマイナス方向に働いて参加者のパワーバランスが崩れた時には、運営は適度にさり気なく介入する必要がある🤔
  • 「開催するまで誰が来るのか全く予想つかない」状態で実施するのは、道場主にとって極めてストレス!!😭(定例の道場でも開催時間を過ぎてから申し込む人も幾らかいるので、実質いつもあまり予測できないけど、多少予測つくのとつかないのとでは雲泥の差であると感じた。)

開催中〜事後に行ったこと

「教育版マインクラフト」に対する理解が色々な意味で未だに広がらないこと、マルチプレイで遊ぶことは時には多大な困難が伴うことを痛感し、FAQの記事を増やしました。
これらの記事が僅かでも誰かのお役に立ちましたら幸いです。

小話:GWにイベントを実施した経緯など

長文なので当会の運営に興味のある方だけお読みください。

どうしてそんな企画になったのだろう…

事の発端は、ニンジャ2人からの提案によります。

Aさん:「GWになんかやって欲しい」
Bさん:「自分の作ったJava版のサーバ(のワールド)で、みんな一緒に遊んで欲しい」

「うわあ…こっちに『なんか』を投げるなよ…余計な仕事を増やすことを言うな…」と思いました。しかし、まだ未熟な若者のすることです。広い心で「子供たちの成長の絶好の機会」と捉えましょう。
そこで2人の意見を鑑みて、次のように伝えました。
  • GW中の水曜以外に、日程調整の上でマイクラだけの会を行うよ
  • フルリモート(オンライン道場)だよ
  • 常連のみの内輪で実施するよ
  • 私は場を開くだけで何もしないから、言い出しっぺが主体となって動いてね
  • 水曜は定例の道場を行うよ(マイクラやらない子が参加できなくなっちゃうからね!)
日程は、開催希望日のアンケート結果(水曜の道場でZoomのアンケート機能を使って実施)と最近のニンジャたちの過ごし方を考慮して決めました。
GW前後のスケジュールを振り返ると、4/27の水曜定例リモート、その3日後の4/30に現地、その2日後の5/2に教育版、更に2日後の5/4に定例リモート、4日空いて5/8にJava版、3日後の5/11に定例リモート…となりました。約2週間の間に6回開催です。運営側として各回に特別な準備は行っていなかったとはいえ、少々というか中々慌ただしかったです…💦
マイクラ会は途中でヒヤリとすることもありましたが、皆が皆、それぞれに楽しんでくれて良かったです。本当に。

悪平等を防ぐ意味での教育版限定回

今回、教育版とJava版の2つのエディションについて、別々の日程で開催しました。
理由は「悪平等」を防ぐためです。

この頃は、定例の道場でも「声の大きなメンバー」たちの声が大きくて、同じ活動に参加していない人たちが居心地悪くしているのではないかと危惧しているところでした。
「マイペースに個人ワークをしているメンバーは、自分の活動に集中しているから、そういうことを気にしないのではないか」とも考えることもできますが、それは「本当に周りに全く無関心で我が道を進む貴方個人の意見では」です。
基本的に、グループ遊びをする人らにはブレイクアウトルームで遊ぶようにお願いしていますが、「今日はメンバーがまだそろっていないから」という理由でメインルームで遊んでいるときなど、道場主は非常に不安になります。
しかも、ゲームに熱中しているメンバーの喋りが止まらない中、それに参加していない人が道場主に話しかけます。多い時は3、4人が「同時に」です。チャットに書けば良いじゃないの、と思うでしょうけれど「文字入力よりしゃべる方が早い」「スマホやiPadなどから接続しているからチャット画面が見づらい」などの理由で口頭で話しかける人が圧倒的に多いです。

Zoomは「大きな声」が優先される機能があるので、大抵が掻き消されます。ただでさえマイク音声が安定していない人も少なくないのに。すると「話しかけても無視される」「ワイワイ騒いでいる人たちが優先されて、それ以外は少数派として排斥される」構図が日ごとに高まります。よくない流れです。これは「人間関係のマイナス体験」につながるな、と。
「人間関係のマイナス体験」は、当事者の今後の社会生活にも影響を及ぼします。できる限り積み重ねて欲しくありません。運営側として、この問題を解消するための環境設計を考えさせられます。とはいえ、その日「何を使って、誰と、どのように遊ぶか」を選ぶのは当事者である子供たちです。大人が強制することはできません。運営としては頭が痛い問題です。

不平等な行事は「熱意さえあれば誰でも参加することができる」ことが売りの CoderDojo の理念をも脅かします。だから、まず、イベント自体を定例の道場(セッション)とは別日程で実施することにしました。

道場主は、決して「Minecraftやビデオゲーム自体がよくない」とは考えていません(詳細はFAQを参照)。「悪平等」と感じたのは「Java版だったから」もあります。
そもそも「CoderDojoで、Java版を使って自由に遊ぶことができる」人は限られています。
まず、Java版は有料のソフトウエアで、Dojo参加者全員が必ずしも直ぐに入手することができません。その上、ある程度のマシンスペックを要求されるため、起動することができない人もいます。
「持っているし動くけど、家族に使用時間などを厳しく制限されている」という人もいます。
端末あるいは自宅のインターネット回線の都合でマルチプレイができたりできなかったりします。
なので、持つ人が限られたJava版だけでイベントを実施することは、これまで「みんなと遊びたいのに遊んでもらえない」がために孤立していた統合版やそれ以外の版のユーザからすれば、極めて不公平なのです。「なんでJava版だけ。ずるい」です。

もしかしたら、これまでも誰かが企画として提案してくれていたら状況は違ったのでしょうけど、そんな声が出なかったのは、そのように声を上げることに思い至らなかったか、「運営側に提案するのは無駄」「大人に意見をするのはよくないこと」と考えるなど行動を阻害する何かしらの要因があったのかも知れません。
ですから、今回「みんなで遊びたいから」と意見を出したBさんの気持ちも尊重したいところです。
(Bさんの行動は「たまたま」だったかも知れませんが、そういったたまたま起きた出来事を拾うことも運営の大事な仕事だと思います)

それはそうと、不平等には変わらないし、さてどうしたものかと悩みました。
それで思いついたのが「Java版と別の日程で、教育版限定の会を実施すること」でした。
教育版ならクライアントソフトが無料だし、教育版用で遊ぶためのアカウントも当会提供の「回数制限のある、無料の試用アカウント」があります。
端末はWindowsまたはMacまたはiPadを用意する必要がありますが、Java版を使う時よりは低スペックなマシンで問題ありませんし、それらを用意できなければ道場で貸し出すこともできます(当会は「持ち帰り」用の貸し出しを行っている)。
裏の問題は「開催回数が増えると、道場主の(主に精神的な)負担が増える」ことですが、「まぁ、私、万年無職の暇人だし…」と割り切ることにしました。

なぜ「常連限定イベント」にしたのか

今回、常連限定にしたのは2つの理由があります
理由1:とてもザックリした内容の企画だった
実は、Bさんが当日やりたいことの詳細を把握していませんでした。
本人からは何となく伝え聞いていましたが、はっきりとは具体的な内容を提示されませんでした。
私が粘り強く尋ねていたら違ったのかも知れませんが、結局、そのようなヒアリングの機会を作れませんでした。
もっとも、事前に学校生活やDojo以外の活動が忙しい旨はチラッと聞いていたので、こちらからBさんの負担になりかねない提案は難しいな、というのもありました。伝え方を間違えると「自主性の促進」どころか萎縮して「参加渋り」に繋がりかねません。伝え方って難しいですよね。
それで「これ、最悪は当日に『サーバが壊れて用意できていなかった』状態も考えた上で開催しないと駄目だな」と考え、「その程度の計画性」だろうとニンジャの自主性を最大限尊重すること、この企画に参加した全ての子度たちが安全で安心して遊べる環境作りに専念することにしました。

今回の活動を通じてBさんや他の参加者が、オンラインの集団遊びを通じて多くの気付きを得る可能性があります。さほど得ない可能性もあります。
いずれの場合も、まずは子供たちが「命を脅かされたり、一生のトラウマになるような出来事に遭遇する可能性が極めて低い、安全な状態で遊ぶことができる」必要があります。それをどこまで運営の大人が担保できるでしょうか。
オンラインイベントは、本当に何が起こるか分かりません。
そこへ「CoderDojoの活動趣旨を趣旨を理解しているのかが怪しい、知らない人」を受け入れることは、いたずらに安全を脅かすものとなります。
よしんば安全な人だったとしても、その人の心理的安全を保証できるかどうかも怪しいです。なぜなら、その人が今回のイベントに対して、どの程度の期待を寄せて参加するのか、期待と現実とのギャップにどんな反応を示しどんな行動をとるのかのか、こちらで皆目見当がつかないからです。
当会は慢性的に人手不足です。見守りの人手も、事務対応する人手も、共に十分ではありません。普段ですら、対象によっては数人がかりでサポートする必要があるのに、道場主と保護者が最低限の環境下でギリギリ状態で見守りを行っているのです。運営が「あなたを絶対に守ってあげる」と責任を持って言えないなら、参加を断るべきでしょう。
よく「リモートは何をしていいのか分からない」というボランティアを各地で見かけます。それだけリモートの見守りは難しいのです。
まず、何が起きているのかが「見えない」のです。実際問題、見えません。どんな画面を開いて作業をしているのか、「手が」どこで止まっているのか、何に困っているのか、ほとんど見えません。ビデオをオフにされてしまうと、全く見えません。
「見えない」から、現地以上に見守りが難しいのです。誰と誰が何でもめているのかも見えづらいのです。些細だけど深刻なトラブルが起きても「ほとんど見えない」のです。「何をしていいのかが分からないから、参加をやめる」人がボランティアも多いので、更に人手が不足するのです。だから、残ったボランティアは、現地以上にアンテナを張り巡らして、「目に見えない問題」に目を向け、声なき声を拾う必要があります。
そうして、ただでさえ定例の道場ですら水面下でバタバタしているのに、特別企画で十分な見守りが行えるのでしょうか。普段以上に予測のつかないことが発生したり慌ただしくなることが見込まれるのに、ですよ。結果、参加対象を「2年以内に当会のオンライン道場へ参加した人」に絞るのが妥当と判断しました。

ほぼクローズドなイベントだったのにTwitterやFacebookでアナウンスした理由
今回の企画は内輪のイベントでしたが、SNSなど誰にでも見える場所で簡単な告知を行いました。
Twitterでの告知(4月21日)ニュースレターでの告知(4月21日)
Facebookでの告知(4月21日)Googleカレンダーでの告知(4月21日)
それは、常連の方は十人十色で、1媒体で1、2回だけ告知しても見落とす方が多いからです。
他にもDojo関係者(保護者や参加者ではなく、チャンピオンなど運営側にいる人の意味)で「見守り手伝うよ!!」という親切な方の登場を期待していたからもあります(誰からの連絡もありませんでしたが…)。
「詳細はお問い合わせ下さい」というのは、メールが行方不明なり何かしらの事情で読めなかった常連(いるんです…)と冷やかし半分でお手伝いに来てくれそうなDojo関係者宛のつもりでした。
公開すれば外部の保護者や子供からの問い合わせがないこともないので、その場合は事情を説明の上で「事前面談に参加いただいてから」とお伝えすることにしました。「詳細はお問い合わせ」ですから、嘘はついていないですよね。でも、そうしてやって来た問い合わせのひとつから、Twitterアカウントをブロックされました。色々起きますね…。

理由2:単発イベント参加者の受け入れは、ちょっと…
もう一つの理由は「そもそも、道場主が、単発イベントのみの参加希望者の受け入れに対して消極的」だからです。
単発イベントを企画すると「そのイベントにだけ参加したい」という問い合わせが少なからずあります。
参加する側にとって「新しい体験活動のきっかけ」にもなるし、運営する側にとって「新規参加者の獲得」に繋がるので「一般的には」win-winでしょう。

単発イベントの参加希望者は、申し込みフローを省略したがる傾向があります。
単発イベントの最大の利点は「普段なかなか縁のない場所に、気軽に参加できること」ですものね。
ですから、申し込みフォームの入力とか、正直、たった一文字の入力ことすら面倒くさいですよね。
ボタンポチッ!匿名OK!顔出し不要!見るだけOK!…単発イベントに期待することはコレですよね。
「問い合わせ」なんて大仕事でよね。もう、これ以上の手順を踏みたくないですよね。
たかだか1回参加するためだけに「事前面談」が必要だなんて面倒の極み!あり得ないですよね!!
お気持ち、とてもよく分かります。正直、参加者目線で「非常に面倒」だと思います。

翻って運営側としては、特に今回は、先に述べた1つ目の理由で受け容れ難いのです。
平時も、たとえ常連のみでも、参加者数に比例して見守りの大人も増えてもらわないと困ります。繰り返しになりますが、当会は人手が足りません。
ボランティアが増えないから尚更、「協力的な参加者(保護者や子供たち)の協力が命綱!!」という状況です。
「だったら人手が増えるような工夫をすれば良いじゃない」と言う人は過去にも数多おりましたが「工夫をするための仕事」を増やして去る人ばかりなので「それならいいや」です(口出しするついでに現場をしっかり適切に回して欲しいです)。

体感ですが、複数のDojoを見た限り「単発イベントのみの参加希望者」の当事者の子供は概ね小3〜中1で、且つ子供の単独参加が少なからずいます。申し込みは保護者が行えど、その場になると別室待機です。親子揃って最初から最後まで顔を出さなかったり、保護者が自宅にいないケースもありました。
ここで、Zoomはサービス規約上「(教育機関向けを除き)16歳未満の個人による使用を意図していません」とあります。当会(小平道場)に限れば、当会は教育的な活動を行っている非営利団体でこそあれ「教育機関」ではありません。また、当会で使用しているZoomのプランも個人の有料プランです(「しがらみが面倒くさい」という理由でDojo用の無料プランを使っていません)。だから尚更、どうして子供が保護者の見守りもなく単独参加しているのかが理解できません。そもそも当会の「参加したい人たちへのお願い」16ページ等に非常に具体的に注意を書いているのに、ですよ。何故でしょうか。

もしかしたら「オンラインの単発イベントなら、一期一会、旅の恥はかき捨て、の気持ちでOK👍二度と顔を合わせることはないから、何があっても大丈夫🥰」と思ってのことかもしれません。でも、CoderDojoは「コミュニティ」です。道場主は他のDojoに「ただの参加者」として参加することもあります。それで、たまに「あ。あの子(親子)は、○○○ Dojo で素行がアレでアレだった、あの…!!」とおののくことがあります(なお、その場で目に余る問題行動が発生すれば、そのDojoのチャンピオンと情報共有しますが、基本的には個人情報なので道場主の胸の内に留めています)。
ですから尚更、面識のない方からの申し込みには警戒しています。

道場主は参加者の「参加のきっかけ」を潰している可能性は考えていないのか?

先述の通り、単発イベントで新しい参加者が来ることは、運営する側にとって「新規参加者の獲得」に繋がるので、悪いことではありません。私も、全面的に否定しているわけではありません。
何度でも言いますが、当会は根本的に慢性的に人手不足で、誰も彼も完全な無条件で受け入れられる状況ではありません。ですから、「事前面談に参加いただけたら」とお伝えしているのです。
しかし、こちらの事情も汲み取らずに「たかだか1回のことで」などと仰る方と「運営者の私」が、今後円滑にコミュニケーションを図ることができるのでしょうか。とてもそんな風には思えません。早い段階で軋轢が生じるでしょう。

子供どうしてコミュニケーションを図れさえすれば、他はどうでも良いのか?
「いやいや、子供中心のコミュニティなんだから、子供たちさえコミュニケーションを図れたら、何一つ問題ないでしょう。そもそも、子供のコミュニティに大人は必要なのでしょうか。子供は大人が思っている以上に賢く、彼ら彼女らで自治を形成できます。大人の介入は必要ありません。だから、運営者とコミュニケーションを図る必要なんて、何一つありません。」とお考えなのかも知れませんが、はたしてそうでしょうか。
なんやかんやいっても、小平道場の運営者はこの記事の筆者である道場主です。運営者だからと言って偉そうにするつもりはありませんし、貴方にとって道場主がどれほど無能で役立たずの頼りない存在であろうとしても、その場の責任者であり、いざというときの窓口なのです。
そんな責任者とコミュニケーションを図ることができない状態で、何を根拠に「私は小平道場に安全に参加することができる」と言えるのでしょうか。逆に、何を根拠に「私は小平道場の参加者の安全を脅かすことはない」と言えるのでしょうか。

「ほぼ飛び込み参加」を排除することは悪か?
当会における事前面談の目的は「お互いのミスマッチを減らす」ことです。
とはいえ、面談をしても完全にはミスマッチはなくなりません。
解消しきれない誤解もたくさんあります。
どうしても現場に出てみないと分からないこともあります。
それを聞いて「それみたことか!面談は非効率で時間を無駄にするだけだ!!」と自分の正しさを殊更に主張なさる方もいらっしゃるでしょう。それでも「皆さんの都合で」面接をやめるつもりはありません。

「現場を見れば理解できるから、見学枠を設けて、見せてくれたら良い」という意見もあるでしょうけれど、見学は実質「見学にならない」し、見るだけの人はそれはそれで「すごく邪魔」です。おまけに「見学」に来た人は、以後何度でも「見学」に甘え続けます。見学枠なんて碌なモンじゃないです。

また「別Dojoの参加経験者なら CoderDojo 憲章を理解している筈だし、面談を省略してもいいのでは?」という意見もあるでしょうけれども、先述の通り複数のDojoで性懲りもなく問題を起こしている方を複数目撃しており、「参加経験」と「CoderDojo 憲章の理解」との相関性は高いとは言い難く、承服いたしかねます。

面談免除の条件は公開しています(申し込みフォームに書いてあります)。
それらに該当しないにも関わらず免除を希望するのはどのような理由でしょうか。納得の行く理由を提示できるのでしょうか。
そうでないなら、当会以外の場に参加すれば良いだけの話ではないでしょうか。

皆様の貴重なお時間をいただくことは百も承知ですが、「協力的な参加者」の存在によって成立する活動ですから、是非とも事前面談にご協力頂けますと幸いです。

いつかニンジャの企画運営で外部の人も単発参加OKのイベントもやりたいですね

そういったことで今回は内輪限定で実施しましたが、いずれ「みんな育ってきたし、これなら単発参加希望者も受け入れられるかな」と感じれば、そのような形式のイベントも実施するつもりです。
それがいつの話になるか分かりません。3週間後かもしれませんし、3ヶ月後かも知れません。あるいは3年後かもしれないし、永遠に来ないかもしれません。
いずれにせよ、気長に広い心で見守っていただけたらと思います。